一筆啓上
年賀状
 
 マイフォント それは このパソコンには私が住んでいる、という証です。

 送られてくる年賀状がどれもこれも綺麗になりました。
 ですが中身を読んでみると普通の挨拶だけというのが多く、最近は 誰々さんから来た と確認するだけになっていました。 私も同様でしたが 中には一言、二言を手書きで追加して書いてくれる人もあり、それを読むのが楽しみになっていました。
 
 これが マイフォントを作ろう としたきっかけだと思います。
 
 最初は年賀状を作成するためだけに必要な漢字だけをまず登録することにしました。
EXCELで住所録を作成し、裏の挨拶文も作成します。 作成したシートの文字を VBA で読み込み、同じ漢字は1件として数えると、差出人を200人ぐらいだとおよそ使用する漢字は800文字ぐらいでしょうか。 

 フォーマットを決めた用紙にこれらの文字を一字一字書いて、それをスキャナで読み込みます。 それを基にフォント登録のデータを作成します。 

 私のフォントはすべての文字を手作りで作成しています。
ですから時間がかかります。 日本語の漢字は数こそ多いのですが、漢字を分解していくと辺とか造りが共通していて、それらの組み合わせをして文字を作成するという方法を考えて試してみたのですが、こういう作り方は止めました。
  思ったほどのスピードアップが出来なかったためでもありますが、人間の文字だから 同じ造りでも 漢字によっては違っていも良いと思ったからです。 それに 太さも多少違っていてもかえってそのほうがいいかもしれないと勝手に判断しました。
 それに、最大の理由はマイフォントを作成するということは、もうほとんど手書きをすることはないだろうから、日本の漢字を全部目を通して書いてみる ということがあったほうが良いと判断したからです。 確かにこれは時間の掛かることですが、逆に楽しみでもあります。 何も全部一度に作成してしまう必要はないし、ゆっくり作成していけばよいことです。
 かく言う私も現在3000文字を越えたところで、まだ半分も作成していません。
それでも、自分の文書だけでなく、時々他人の文書を調べみるのですが不足を感じることはほとんどありません。
  手作りだから 時間が掛かると言いましたが、登録自体の時間は、最初の頃とは格段の差で現在では1日800字ぐらいは登録してしまいます。

 初めて作成して暑中見舞いを出したのですが、こちらから これはマイフォントで作成したと言わないと分ってもらえませんでした。